ベアリングは走行性能の鍵
ミニクルーザーに乗り慣れてくると、スピードがもの足りなくなってくることがあります。また、ベアリングは消耗品のため、だんだんと回転数が落ちてくることもあります。
ベアリングを品質の高いものに交換すると、実はスピードがあがるだけではなく、1回のプッシュで進む距離も変わります。そのため、移動などクルージング目的の時は疲労具合や足への負担が如実に変わります。滑りの悪いスケボーだと、プッシュの回数が増えてものすごく疲れるんですよね。
ベアリングの種類と性能、選ぶ基準
ベアリングを変えてみたいと思った時に何に気をつければ良いのでしょうか。
ベアリングの構造
ベアリングにはグリスベアリングとオイルベアリングがある
ベアリングにはグリスベアリングとオイルベアリングの2種類があります。
グリスベアリング
グリスベアリングはベアリング内に潤滑用のグリスが入っているベアリングで、メンテナンス不要で外的なダメージなどによって壊れない限り、半永久的に使用できるとされています。
オイルベアリング
オイルベアリングはこまめなメンテナンスを必要としますが、伸びのある滑りが特徴で、現在主流なのはオイルベアリングと言えます。ちなみにBONESのベアリングは全てオイルベアリングです。
ABEC(エイベック)とは?
ベアリングを見ていると必ずと言っていいほど出てくるのが、ABEC3、ABEC5、ABEC7、そして最近見かけることが増えてきたABEC9などです。
ABECとはベアリングの精密度を数値化したアメリカの工業規格のことで、数値の高いものほど性能が増し、値段も高くなります。ベアリングは精密パーツですから、精度が高く作られているもののほうが、回転がスムーズであることが期待されるんですね。
ただし、ここで注意したいのはあくまで工業規格であるということです。
ABEC自体はスケボーの滑りの基準とは全く異なります。webなどを見てるとABEC3ショボい、ABEC7サイコーなんて書き込みもあったりして初心者は混乱してしまうかもしれませんが、あくまで購入時の目安として参考にするくらいにしたほうが良さそうです。
信頼性の高いベアリングを販売しているBONESなどはABECの表記をしていませんし、ABECに関してはBONESのウェブサイトでも言及されています。(英語外部サイト)
ABEC VS. SKATE RATED™
The ABEC rating system is not intended to be the only criteria used for selecting bearings for use in specialized applications like skating.
簡単に要約するとABECはスケボーで必要とされている基準とは全く異なると言うことです。
個人的には、よく分からないメーカーのABEC7のものよりは、スケートブランドの出しているABEC3のほうが信頼できる気がします。
ベアリングのABECについては下記の記事もとても参考になると思います。(外部サイト)
ベアリング..ABECって..(-ω-;)ウーン(長文注意)
ベアリングはスケボー1台につき8個、なるべく同時に変えよう。
ベアリングはウィールの両側に1つずつ、計2つつくのでスケボー1台あたり8つのベアリングを必要とします。
ベアリングは消耗品なので、きちんとメンテナンスをしていても、いずれ寿命がきます。使用頻度や環境によっても交換タイミングは異なりますが、プッシュした時の進み具合が良くないと感じだしたら交換時期かもしれません。日頃のメンテナンス時などに、ウィールを空回しした時の感覚を覚えておくのもいいと思います。
お金のないキッズ達は、ベアリングを1個だけ壊してしまったり、なくしてしまったりした時に、古い余ってるものを付けたりなんてこともあったりすると思いますが、左右で回転数が違ったりするのであまりお勧めしません。ベアリングは8つ同時に変えるようにしましょう。
ベアリングのおすすめ
スケボーのベアリングを出しているメーカーで有名なところはBONES(ボーンズ)、フィズ(FIZZ)、ニンジャ(Ninja)などです。とりあえずこの辺のものを選んでおけば失敗することはないでしょう。
ボーンズ レッズ (BONES REDS)
ボーンズの中では手頃な値段のベアリングです。
ボーンズ スーパーレッズ (BONES SUPER REDS)
僕も使っていますがよく走ります。
ベアリングプレス機
必ずしも必要ではありませんが、こまめにベアリングのメンテナンスを行ったり、家族や友人など周りにスケーターが多いのであれば、ベアリングプレス機があると楽かもしれません。ショップなどにはありますね。